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読書の記録です。

「鋼殻のレギオスⅡ サイレント・トーク」

雨木シュウスケ/富士見書房

発端は、幻馴染みのリーリンからレイフォンに宛てられた手紙。そんなことはつゆ知らず、レイフォンは小隊長ニーナとのぎすぎすした関係、さらに「戦う」ことの意義について悩んでいた。一方ニーナも「強さ」とは何か、自問自答する日々を送る。そして手紙は、あちらこちらを飛び回る・・・。

バトルシーンもあるのですが、不思議にまったりじんわりと浸み込むような第2巻。やはり、このシリーズの魅力は登場人物たちが、もだえながら悩んでいるところを俯瞰して見られるところかもしれません。「んー、青春だねー。」とか思いながら、大人ぶってみたり。
1巻で、ケタ外れの強さを見せつけたレイフォン。それを見て、ニーナ隊長は小隊をもっと強くできるのではないか・・・?どうしたら、もっと強くなれるのか・・・?と悩むことになります。1人で。そう、1人で!確かに、十七小隊の面子に小隊のこれからについて語る余地なんてないけどさあ。なぜ、こいつらは1人で抱え込んでしまうんだー。
しかし、結果的に、どう対応するべきか決めかねながらも、レイフォンが良き相談相手になりそうで一安心です。シャーニッドやハーレイも、まあ、頼りにしていかな・・・?フェリが期待を裏切らないやる気の無さっぷりです。彼女はこれからどう変わっていくのだろう。フォンフォンは、レイとんよりセンスの良い呼び名だと思うの。「レイとん」は・・・ちょっと、ねえ・・・。
私、なんだか、ニーナが一番好きみたいです。まっすぐで、かわいいなあ。応援したくなるさ。
強くても、間違うことがある。強くても、不安を感じたり悩んだりする。その不安定さを見ていると、私はなぜか、とても安心できるのです。ああ、彼らは人間なのだなあと。個人がどう強くなるか、ではなく、十七小隊がどう強くなっていくのかに注目しています。ニーナ隊長がんばって!
・・・何か忘れていると思ったら、ラブ模様か・・・。うーん、現状維持?


「お前には私がいる。仲間がいる。」


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