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読書の記録です。

「レンタルマギカ 魔法使いvs錬金術師!」

三田誠/角川書店

いつきのところへ先代社長の遺産が舞い込む。ところが錬金術師ユーダイクスが相続に異を唱え、“アストラル”に魔術決闘を挑んできた。穂波のケルト魔術は届かず、猫屋敷の陰陽道は星の槍に貫かれ、神道の絶対結界も突破された。果たしていつきたちの運命は!?

夏休み!のお話です。
行方不明で、戸籍上死亡扱いとなったいつきの父・伊庭司の遺産をめぐって、かつて父の片腕であったユーダイクスという魔法使いと決闘をすることに。ユーダイクスの使う魔法は、錬金術。アストラルの面々は、苦戦を強いられますが、魔法決闘<フューデ>の勝敗の行方は・・・。
どこの会社にも、古株やらお局さんやらがいて、仕事ができなくても長くいるというそれだけで、何やらすごい能力を持っているかのような空気をかもし出しているのです。もちろん、ほとんどの人は、能力も兼ね備えているわけですが!(フォロー)ユーダイクスももちろん後者の人間。彼が、伊庭司に並々ならぬ執着を持っているのは、彼もまた、ある意味司の子供であったからなんだなあと思った。けれど、彼が最後に気づいたように、残骸を追いかけていくという生き方ではなく、対等に生きてみせるという気概を持って欲しいな。同じように、ラピスも肩を並べて生きてゆける関係になって欲しいと思う。
最初に、アディが撃退された時は、意外に衝撃を受けまして。笑。後半で再登場したときも、意外にテンションがあがりまして。アディ派な自分を発見した気分でした。穂波は、過去アストラルとどんな接点があったのか、これから明かされるのが楽しみです。いつきの社長としての自覚が固まってきつつありますが、亡霊のようにつきまとう司の影。親なら、もうちょっと子供に迷惑かけないようにしなさいよー!





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