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読書の記録です。

「阪急電車」

有川浩/幻冬舎

恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車。8駅から成る、片道わずか15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。

「図書館戦争」が、なかなか文庫落ちしない・・・。こうなったら、意地でも待ってやる・・・!
関西のそれも宝塚あたりと言えば、地元から近いんだけど~。私は、阪急よりJRを良く使うので、阪急沿線にはあんまり馴染みがないや。残念。
有川さんのラブコメは好きですが、今回は乗れなかった。私自身、高校時代の通学として、今も遊びに出る時とか電車は良く利用します。身近な素材なだけに、「あ・り・え・な・い!」という想いが勝ちましたねー。電車の中って、不可侵な領域があります、よね?だから、喋りかけるとか、それがきっかけでラブが生まれるなんて、もー、おかしいって思ってしまいます。
共感できたのは、大人の方がマナーが悪いなあ、というところ。特に携帯に関しては、大人(中でも中年くらい)の方がマナーが悪いと思います。現代は、いきなりナイフで刺されてもおかしくない時代ですから、恐くて注意できないんだよなあ。あとは、恋人を寝取られてしまった翔子さん。友達じゃないにしろ、自分が知っている人の恋人を奪い取る気持ちとは、一体どんなものなのだろう・・・?略奪愛モノを読むと、一番に感じることなんだよなあ。やっぱ、淡白なんだよなあ、私。
各章がリレー形式で、主人公だった人が、第三者から観察されている様子はおもしろかった。みんな前向きになれるところも良かった。
でも最後には、やっぱり、電車で人生変わるような出来事は起こらないよな、という結論に落ち着くのでした。


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