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読書の記録です。

「おしまいのデート」

瀬尾まいこ/集英社

この世はいろんな“デート”で溢れてる。待ち合わせが生み出すワクワクする気持ち、楽しいひととき、別れる時のちょっとした切なさ。何気ないのに温かい人と人のつながりを軽やかに描く、5編収録の作品集。

そろそろ瀬尾さんの本を読みたいな・・・という気分になったので・・・。エッセイか小説か悩みどころでしたが、最終的に表紙の天丼で決めました。なぜかこの天丼が好き。
デートをテーマにした短編集。デート=カップルと連想して、てっきり恋愛小説かな?と思っていたのですが、デートとは恋人たちのものだけでないのだなーというお話です。直球で感想を述べると、期待はずれでした。残念。
「おしまいのデート」おじいちゃんと孫娘。再婚したからって、代わりにおじいちゃんを娘に会いに行かす父親が理解不能。おじいちゃんや主人公は義母をいい人だと評しているけど、それはどうかな?
「ランクアップ丼」恩師と教え子。オーソドックスな展開だけど、いい話でした。彼はこれからもしっかり地に足をつけて生きていくことでしょう。そして、年齢を重ねたら、今度は彼が若い子の相談に乗ってあげたりしてそう。
「ファーストラブ」同級生。ゲイ・・・ではなく、男同士の友情が芽生えた瞬間。2人とも男の子!って感じでかわいかった。会話もちぐはぐな感じでおもしろい。最後はありがちな展開でしたが、爽やかな終わり方だったので良しとしよう。
「ドッグシェア」OLと学生。私は、捨て犬やら捨て猫に、エサだけ与えて世話をしているつもりになっている人間が大嫌いなのです。そんな中途半端なことをするぐらいなら、エサなど与えないほうが数倍マシ。いや、この話はそういう話じゃないってわかってるんだけど・・・。犬の糞を公園のごみ箱に捨てて、何が犬の世話だよコンチクショウと思ったわけです。
「デートまでの道のり」園児の父親とつきあっている保育士とその園児。とにかく主人公が計算高い女だという感想しかございません。
・・・癒されたい気分だったから、瀬尾さんの本をチョイスしたはずなのに感想が辛口になってしまった・・・。

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