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読書の記録です。

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「学生時代にやらなくてもいい20のこと」

朝井リョウ/文藝春秋

『桐島、部活やめるってよ』の著者の初エッセイ集。華々しい「大学生作家」の看板の陰で繰り広げられる、無為で阿呆な爆笑の日々!

早稲田大学在学中にデビュー!ダンスサークルに所属!何となくオシャレ!最年少直木賞受賞作家!
・・・と、思いつくのを挙げただけでも、華々しい感じがします。何となく、このプロフィールだけで作品を敬遠していたというか・・・。「これで本もおもしろいなんて、そんなわけがない。→おもしろくないに決まっている。→よって読む必要なし。」という意味不明な理由により、あの話題作「桐島、部活やめるってよ」を読まずに来ました。本当は超気になってるのに!意地っぱりな読まず嫌いです。笑。
このエッセイも、「満たされたおサレな学生生活のあれやこれやが書いてあるのだろうか・・・。」と迷ったんですが、拒否反応が出たら途中で読むのやめようと思って借りてきました。
で、この感想を書いているということは・・・。めちゃくちゃおもしろかったんです!
最初の話が、「お腹が弱い」から始まりますから。笑。プロフィールに「お腹が弱い」ってあったら、一気にイメージ変わりますよ。親しみがわくだろうなあ。
それでは、気に入った話を!まずは、カットモデルの話。「けっそん!」笑。ハゲのこと業界では欠損って言うんですね・・・。あとは、北海道への旅(未遂)も良かったです。OBON!全席指定の新幹線があるんですね。私、これは知らなかったです。いやあ、勉強になりました。続いて母の話。朝井母は、免許証を好きな大きさにカットしていたようで・・・。今までよくバレなかったもんだ・・・。バイト先のXデーもおもしろかった。「へえ、そうなんですかあ、知らなかったあ、の3つの奥義」にうけた。下手に悪口に乗れないときに、これは便利ですよね!
最後の方の就職活動の話は、辛い時期を思いだして、純粋に楽しめませんでしたが、学生時代のあれやこれやは自分もハメを外したり(小さく)、チャレンジしてみたりしたなあということを思い出して、楽しかったです。そして、これを読んで、朝井さんに対して私が勝手にかけていたフィルターが外れたような気がします。そんな朝井さんも今は社会人。これから作品の幅もどんどん広がってゆくでしょう。
まずは1冊、何か読んでみよう。


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