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読書の記録です。

「東京レイヴンズ6」

あざの耕平/富士見書房

北斗の正体は、夏目?実技合宿以来、疑念が拭いきれない春虎は、夏目に対しても今までのように接することができず、二人の仲はぎくしゃくしたものとなっていく。一方、『上巳の再祓』以降、その脅威が現実的なものとなった『D』は、陰陽庁に宣戦布告。事態を重く見た陰陽庁は『十二神将』を配置し迎撃を試みる。いち早く情報を察知した陰陽塾でも、警戒を強め、密かに準備を整える。

「Dクラ」は結局、シリーズの途中でリタイアとなりました。プロトタイプの雰囲気の方が気に入ってたもんで・・・。
そして、あざのさんの最新シリーズがこちら!陰陽師を目指す若者たちが主役です。ブログをさぼってるタイミングに読んでたので、感想は6巻からです。
ドラッグ→吸血鬼→陰陽師・・・と題材がバラエティに富んでます。それだけ引き出しが多い作家さんなのかなと思います。そろそろあざのさんも、ライトノベルの枠を超えた作品を出されるのでは?と予想しているのですが、どうかな・・・。
夏目が、(たぶん)初恋の相手の北斗かも・・・という疑惑を抱いた春虎。「なんでわかんないんだよ、ニブいにも程がある!」と1巻からみんなが思っていたことでしょう。とうとう、彼も勘付くときがやってきました。遅すぎ・・・。しかし、勘付いたら勘付いたで、変に意識して夏目とうまくしゃべれない。ややこしいヤツやなあ。まあ、これはほっといてもいいや。(←両思いには厳しい)
今回の見所は、なんといっても、後半の呪術バトル!学生が主人公なので、ドンパチばっかりやってるわけにもいかず・・・という感じだったのが、今回は「D」こと蘆屋道満と大友先生の一騎打ち!いやー、大友先生ただ者ではないと思っていたけど、何者なの?笑。やたらとカッコ良すぎでした。
蘆屋道満は、最後は何だかんだで引き分けるのかな?と思っていたら、最後はリムジンごと爆砕されてびっくりです!彼は黒幕ではなく、双角会が敵って感じになるのか?角行鬼ってどういうポジションなの?とこの裏の世界(?)の方は力関係が謎です。
あとは・・・、私、鈴鹿のキャラクターがどうにも苦手だったんだけど、今回で大きくイメージアップしました。あの口の悪さは好きになれませんが、実は友達思いで、頼りがいのある仲間で、寂しがりやの女の子なんだなーと思いました。ほんと、京子みたいにコツを掴んだら、あれほどいじりやすい子はいませんね。
幼女先輩・・・もとい、すず先輩が「鴉羽」を手に入れる(だろう)シーンで終わりです。この人も何者?少なくとも、ただの幼女好きではなさそう。笑。
ちなみに、今回の呪術バトルで、何かすごいことが起こっているんだけど、具体的に何がどうなっているのかよくわからん・・・という状態だったので、陰陽五行思想についてちょいとメモを残しておく。



ウィキペディアより引用


五行思想の特徴は、「相生」と「相剋」という、それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合うという考え方である。相手の要素を補い、強める影響を与えるものを「相生」、相手の要素を抑え、弱める影響を与えるものを「相剋」という。注意しておきたいのは、「相生」は相手を強めるので常によい、「相剋」は相手を弱めるので常に悪い、という捉え方ではないことである。


・五行相生
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」という関係を『五行相生』という。木は燃えて火になり、火が燃えたあとには灰(=土)が生じ、土が集まって山となった場所からは鉱物(金)が産出し、金は腐食して水に帰り、水は木を生長させる、という具合に木→火→土→金→水→木の順に相手を強める影響をもたらすということが「五行相生」である。

・五行相剋
「水は火に勝(剋)ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」という関係を『五行相剋』という。水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせき止める、という具合に、水は火に、火は金に、金は木に、木は土に、土は水に影響を与え、弱めるということが「五行相剋」である
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