「空想オルガン」
穂村チカは、憧れの草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。幼なじみの上条ハルタとは恋のライバル。夏の大会はもうすぐなのに、ハルタが厄介な事件を持ち込む。
ハルチカシリーズ3作目です。夏休みのコンクール中に起きたアレコレ。
「ジャバウォックの鑑札」コンクールの地区大会の会場で、チベタン・マスティフという珍しい犬種の所有権争いの大岡裁きをすることになったハルタとチカ。本当の飼い主は、青年なのか少女なのか?首輪に記されたローマ字「PIE SIMATA」が、大きな鍵になります。しかし、これを解読できる人がいるとは思えない・・・。怪しげなライター・渡邊が登場。意外に重要人物。
「ヴァナキュラー・モダニズム」前の話で、やけに臭かったハルタの謎が明らかに。実は、アパートの取り壊しの関係で立ち退きを余儀なくされたハルタは、学校の裏庭で野宿していたのだ。チカはハルタの姉とともに物件を探すが、お得な物件にまつわる噂の謎を解くことに・・・。ハルタのお姉さんがカッコイイ。一級建築士だって!そういえばハルタは一人暮らしだったなあ。女兄妹の中の男1人は確かに厳しい。笑。半分予想はついていたけど、良い話でした。大きな地震が起きなくて良かったね。
「十の秘密」地区大会を勝ち抜いた吹奏楽部は、県大会へ。県大会の会場で知り合った、ギャル集団の吹奏楽部にはある秘密があった・・・。パンダギャルにチョコボールギャルって・・・。笑。彼女達の吹奏楽部も無名だが、ある部員の入部によって生まれ変わった。しかし、彼女はアルコール依存症だったので、部員達はルールを決めて彼女を監視することにした。高校生でアル中ってありなのかな?結果としてはいい話だったんですが、なんか話の構成がごちゃごちゃしていて伝わらない部分もありました。明らかにギャルが主役でした。
「空想オルガン」県大会を勝ち抜いた吹奏楽部は、東海大会へコマを進めた。一方、オレオレ詐欺グループのまとめ役である男も同じ会場を目指す。お金を騙し取るために・・・。前の話よりもさらによくわからなかった・・・。とうとう、芹澤さんが吹奏楽部のメンバーに加わりました。オルガンが臓器提供とかけてあるのは、なるほどですが、犯人が・・・。ポカンとしてしまいました。いい話なはずなんだけど、最後で全部パーな気がします。なんでこんなことしたんやろ・・・。
「つまずいたっていいじゃない。」
「上に向かってつまずけば高く飛べるかもしれないじゃない。」
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