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読書の記録です。

「グラスホッパー」

伊坂幸太郎/角川書店

グラスホッパー【grasshopper】名詞、バッタの意だそうです。(ジーニアス英和辞典より。)
軽いハードボイルドかなあ、というのが私の読後のイメージなのですが、帯にもあるように分類不能が一番近いかも。軽いタッチなんだけど、最後はシリアスな展開だし。終わり方も決してハッピーとは言えない。
伊坂さんの作品を読むたびに、とにかくかっこいい小説だなあ、と思います。歯切れの良い文体に、洋画を見ているかのような言い回し。切りかえし。一本筋が通っていて、追いかけたくなるキャラクター。
最後には、私の好きなどんでん返しがありますが、スズメバチのエピソードが一番良かった。伏線がさりげなさすぎて、全く気付かなかった!
オススメです。これだけでなく、ぜひ他の作品も読んで頂きたい。


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