「ジョン、全裸連盟へ行く」
コンサルティング探偵シャーロック・ホームズの相棒の医師ジョン・ワトソンは、今日もシャーロックが依頼人の素性を一瞥で当てるのを小気味よく見ていた。裸にこだわりのある依頼人は秘密クラブ『全裸連盟』から退会告知を受けた原因を調べてほしいという。21世紀を駆ける名探偵と相棒の活躍を描く、現代版ホームズ・パスティーシュ全6篇。
海外ドラマ「SHERLOCK」が元ネタだそうです。存在は知っていたものの、なんとなくおもしろくなさそう・・・と思い見てませんでした。舞台を現代に移して、スマホやネットを使うホームズたち。ドラマを見ていれば、違和感なく入り込めたかもしれません。私はどうにも、ちょこちょこ顔を覗かせる現代のエッセンスが邪魔だと感じました。現代じゃないと無理なんだけどね・・・。
以下いくつかピックアップして感想をば。
「ジョン、全裸連盟へ行く」妻から全裸の習慣を禁止された男は、「全裸連盟」に加入する。しかし、突然脱会させられることになる。真相をさぐるため、会員になったジョン。果たしてそこで行われていたことは・・・?これは原作では銀行強盗の壮大な計画だったところですが、ここでは、ハイ、裸体鑑賞会でした!男が脱退させられたのは、太りすぎたので需要がなくなったからです!ミもフタもない・・・。ジョンの裸体が意外にも人気。良かったね。笑。
「ジョンと人生のねじれた女」ジョンの患者である少女の彼氏が行方不明だという。カジノまで探しに行くが見つからない。一方、ホームズの方も別の依頼で動いており・・・。原作では、乞食の扮装がやみつきになった男が登場していました。ここでは、ハイ、1人3役の多重人格者でした!驚きというよりは、変わり身が忙しそうだなあ・・・としみじみ思ったのでした。
「ジョンと美人サイクリスト」テレビで活躍する女優が、ストーカーに悩まされているという。ホームズの代わりに護衛をすることになったジョン。無事にストーカーは捕まえたものの、彼はある意味犯人に利用されただけだった。真の目的は・・・ジョンの肉体!女優さんはジョンを狙っていたんですねー。隠し撮りされまくりのジョン。変態にモテモテですな。
「ジョン、三恐怖館へ行く」今回の依頼は、屋敷を売りに出したものの、不審な買い手が現れて困っているというご婦人。いくらでもお金は出すが、そのかわり、この屋敷を家財道具もすべて現在の状態を丸ごと売って欲しいというのだ。おそらく、何か世に出てはまずいものがあるんだろうなあと容易に想像できるところ。問題は、何をどうやって隠したのか。昔なら、あぶったら出てくる文字とかしかないところ。消えるボールペンはこんなところでも大活躍!
「ジョンとまだらの綱」アマゾネスな義母に屋敷を乗っ取られた双子の兄弟。兄が婚約し、家を取り戻せると思った矢先、義母の隣の部屋で兄は死んでしまう。失意の婚約者の女性と恋仲になった弟。次は自分かもしれない・・・。原作ではまだらの紐として、ヘビがシューシューと・・・という展開でした。ここでは、ハイ、ピーのピーにピーをかぶせて、ついでに目玉なんかもつけちゃったりしたものが絞めにきます!ネタバレしない方が楽しいと思うので、あえてピーで伏せております。笑。地味に婚約者もグルだったというオチが好きです。
またテレビでやってたらドラマ「SHERLOCK」、見てみようと思います。
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