「ストロベリーナイト」
姫川玲子、27歳、警部補。警視庁捜査一課殺人犯捜査係所属。彼女の直感は、謎めいた死体が暗示する底知れない悪意に、追ることができるのか。
ドラマ、はまってました!はまりついでに、映画も観にいきました。
とにかく竹内結子さんがキレイで、かっこよかったー。もちろん、西島さんの菊田もたまらなかったです。笑。しかし、原作とのギャップが大きいのもまた菊田。よく西島さんをキャスティングしようと思ったな。
2時間ドラマの原作となった作品。ドラマの方では、少女の心理がいまいちピンと来なくて、「おかしな人だなあ」という程度の認識だったのですが、本を読むとまた違った印象になりました。少女は、どうしようもなく汚れてしまった自分が、他の人と同じなんだということを確かめるために、殺人ショーという儀式を繰り返していた。一方、共犯の人物は、殺される人間を見ることで自分の社会的な優位性を絶対のものにしようとした。殺人ショーに来る観客は、次に殺されるのは自分かもしれないというスリルと、生き残ったことによる優越感により、精気をみなぎらせている。
どの人も精神的におかしいですが、これぞ人間の本能、と見ることもできます。少女の透明な狂気とか、本でなければ味わえなかったかも。
ちょっと前に読んだ「ハング」の犯人もまたエキセントリックな感じでした。最後、爆破だったな・・・。この本も、犯人の異常な面が描かれますが、ド派手な展開にはならず、まあまあキレイにまとまってる印象を受けました。私はこちらの方が好きです。そういや、「ハング」でも同僚が亡くなってました・・・。親しい人が殺される→許さない!パターンが好きなのかしら・・・。仲間が死ぬ展開ってドラマチックになりますけど、読んでる方としては、1人も欠けて欲しくないわけで・・・。特に、姫川班ってみんな好きだったもんで・・・。大塚も殺さないで、意識不明の重体とか(これもひどいか)、それで最後に意識が戻るとか、なんかそういう方向に持っていって欲しかったなー。
できれば順番に追っかけていきたいと思います。
「いいか。」
「人間なんてのはな、真っ直ぐ前だけ向いて生きてきゃいいんだよ」
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