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読書の記録です。

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「笑酔亭梅寿謎解噺」

田中啓文/集英社

無理やり落語家に弟子入りさせられた、不良少年の竜二。師匠にどつかれ、兄弟子には嫌がらせを受ける毎日。逃げる機会をうかがっていた竜二だったが、そんな中、事件が起きる。

落語とミステリーの相性はなかなかよろしいようで。
以前読んだ「七度狐(大倉崇裕)」もおもしろかったのですが、連作短編のこちらもおもしろかった!落語とミステリーの融合も良いのですが、登場人物がみなさん個性的すぎてたまらん。特に、梅寿師匠の奔放ぶりが素晴らしいですよ。律儀に心の中でつっこんでしまう竜二と、いいコンビです。この竜二という子も、天性の落語の才を持っていて、うらやましい。やはり、何事にも上達の早い子っていて、そうやって回りを出し抜いたことのない私は、梅雨が嫉妬のあまり嫌がらせをする気持ちがわからんではないのです。
セミだったり双子あたりは、「う~ん・・・」って感じでしたが、まあ、一話がきれいにまとまっていたのではないのでしょうかー。落語との関連づけは無理がなく、そこは本当にお上手です。続編では、全国大会でしょうか。東西対決、読みたいなあ。
この前、偶然深夜の落語番組で「たちきり線香」を見たのですが、事前にあらすじを知っていたのにも関わらず、最後まで見てしまいました。ううむ。若くても、さすが落語家、恐るべし。・・・あれ、誰だっけ?


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