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読書の記録です。

「セカイのスキマ」

田代裕彦/富士見書房

麻我部中央英森学園に入学した小澤哲。部活見学の途中、古めかしい図書館に迷い込んだ哲は、オカルト同好会・四つ辻の会を主宰する宮守みこという少女と出会う。みこはクラスメイトから“狭間の住人”と呼ばれる変人だった。

「平井骸惚~」と同じ作者ですが、作風が全く違うなあ。あ、長編は読んだことないんですけど。なんか、こう、これは明らかに萌えを狙っているというか・・・。悪くはないんですけど・・・。ごにょごにょ。
物語は、妖怪(怪談)ベース?いや、民俗学なのかな?そういったオカルティックなものをベースにしていますが、哲の推理なんかは筋が通ってて良いと思います。キノコに関する話とか。それだけに、悠美のありふれた年上キャラや、何かを確実に狙ったみこのキャラクターが勿体無い。しかも、狙い撃ちきれてないところがさらに痛い。萌えなーい!うーん、帯にも「L・O・V・E!の虜」とか書いてある・・・。「はじめてをあなたに・・・」とか、どういうつもりでこのキャッチコピーを作ったのか。深読みしすぎな私。すんません。もう、私の脳内青年誌だな。笑。でも、オール新作という意味のキャッチコピーとしても、センス悪いと思うよ?
良い感じのカバーデザインだったのですが、中の挿絵があんまり上手じゃなかったので、残念でしたー。モノクロが上手な絵描きさんを探すのは大変だろうなあ。
ええっと、最後に一つ気になることが。人って、そんなに長いこと意識的に片目つぶったままでいられるもんでしょうか。どんだけウインク上手やねん。


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