「レイクサイド」 本 2007年08月15日 東野圭吾/実業之日本社中学受験を控えた子供たちの勉強合宿のため、4組の家族が湖畔の別荘に集まった。並木俊介が到着した日の夜、妻・美菜子は彼を追いかけてきた愛人・高階英里子を殺害したことを告白する。親たちは一体どういう集団なのか、という点が一番気になりました。用意の周到さから、「当初から殺人は計画されたもので、彼らは殺人集団だ!」と無茶な予測を立てていたせいか、謎解きはわりとソフトな感じを受けました。収まるところに収まった。閉じられた空間というのは、判断力をこうも鈍らせるものなんですね。犯人のインパクトはドラマ「QUIZ」の方がエグいと思います。想像できる後味の悪さはどちらもかなりあるかと。こんなの、これから先うまくいく訳ないじゃないですかー。読後は結婚に対するマイナスイメージが強く残りました・・・。そんなにおもしろいというわけでもないのに、なぜ映画化されたのだろうか。 PR