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読書の記録です。

「文・堺雅人 2」

堺雅人/文藝春秋

『半沢直樹』『リーガル・ハイ』『鍵泥棒のメソッド』…さまざまな役を演じる堺雅人のアタマのなか。4年ぶり待望のエッセイ。撮り下ろし写真&撮影現場でのオフショット100点以上も掲載。

ドラマ・半沢直樹とリーガルハイ、見てましたか?
堺さんの演技をお茶の間で見れるのは嬉しいけど、ハードなスケジュールが続いて倒れないかしら・・・と心配です。
芸能ニュースでは、格上の管野美穂と結婚して、堺さんが有名になっただのなんだのという話を聞いたりしたけれど、何を言ってるんだか!とテーブルを叩いて抗議をしたいくらいでしたよ、私は!堺さんの知名度が上がったのは、大河ドラマ・新撰組でしょうが!(批判しておきながら、自分も勝手な解釈)っていうのはおいといて、堺さん、ご結婚おめでとうございます。これで、残る花の独身イケメンは福山雅治さんと西島秀俊さんになってしまいました・・・。どっちもすごい年下と結婚しそうだ。
前のエッセイからじわじわ楽しみにしていたエッセイ。ちょっと豪華になってて、嬉しい!
2009年~2013年の前半までのエッセイが収録されています。
私は「南極料理人」と「鍵泥棒のメソッド」、「クヒオ大佐」「リーガル・ハイ」や「ジョーカー」が好きで、そのあたりのお話も興味津々でした。役や作品について、堺さんはどのように考え、また実践されているのかということがおもしろいのです。なんだろう、切り口がおもしろいのかな。禅の話とか・・・深いですね。大奥の時期とかぶっているせいもあるのかな。
博物館での写真がいい感じでした。モアイとのツーショットがいいです!
今年は何かと話題の人でしたが、この先も堺さんはマイペースにご自身の演技のスタイルを作っていかれるのだろうと思います。そうやって、質のいい作品へ出続けて欲しいです。


「死守せよ、だが軽やかに手放せ」
(イギリスの演出家、ピーター・ブルックの言葉)


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「きょうの猫村さん 2」

ほしよりこ/マガジンハウス

いとしいぼっちゃんに会う日を夢見て、家政婦として働く猫村ねこ。ご奉公中の犬神家では、複雑な家庭事情におせっかいの血が騒ぐ。そんななか、ご主人の愛人が現れ…。

マンガの感想は基本書かないのに、何故か1巻の感想を書いていた。ので、続きを読んだ感想も書いておこうと思います。久しぶりに図書館で見つけまして、「お久しぶりっす、猫村さん!」と心の中で敬礼しながら借りてきた次第です。えーっと、前は、奥の隠し部屋には何が!というひきで終わっていたと思います。
隠し部屋にいたのは、おばあさんと犬(名前:ステテコ)だった!・・・えー、そんだけー?っていうおばあさんとステテコが結構出てきます。奥さんは、若いころ姑にいじめられていたせいか、おばあさんのことを毛嫌いしている様子。一方、娘の尾仁子さんは、制服(特攻服?)の刺繍を頼んだり、一緒にごはん食べたり、犬の散歩に行ったりと交流を深めている様子。猫村さんは、犬が好きらしく、入ってはいけないと言われている奥座敷へ何度も足を運ぶようになります。奥さんにばれていないけど、もしばれたら家政婦をクビになり、職場のみなさんへ迷惑がかかるのでは・・・しかし、ステテコにジャーキーをあげたい・・・!揺れ動く猫心・・・!ま、結局猫村さん、奥座敷へ行くんですけど。笑。仕事中にごろんと休んだり、結構欲求に忠実な猫村さん。
やたらと猫村さんにからむご近所の奥さんが不思議だった。なぜに家政婦にからむ?猫だから?
ご主人の若い愛人が現る!恋愛サークルって何ぞや?愛人論って何ぞや?笑。スケ子という名前もあんまりだけど。笑。次の男にも騙されそうな予感がする、男運なさそうなスケ子さん・・・。
ぼっちゃんのこと、すっかり忘れてた!最後はやっぱりぼっちゃんに再会してめでたしかなー。早くしないと、ほら、猫って人間の4倍のスピードで年とるっていうから・・・。
ただいま6巻まで発売中!


「あんたは今までどおりきちんと仕事してたら、また成長していくよ。気、引きしめてしっかりやりなよ。人が育つってのは積み重ねなのさ・・・」

「奥さん・・・」

「ま、あんた猫だけど・・・」
せっかくのいい話が!笑。



「玉磨き」

三崎亜記/幻冬舎

集落に伝わる伝統産業「玉磨き」の唯一の担い手である高橋家。通勤用観覧車の企画設計から設置運行までを請け負う只見通観株式会社。「古川姓」の人間の優秀さに牽引されているとされた、古川世代ブーム。不安や不調を呼び起こす「ガミ」を捕える「ガミ追い」の現場。ひたすら一人で部品だけを作り続け、完成形を見ることのない分業体制。水底に沈んだ町で、たった一人、商店街組合を守り続ける男。いつか失われ、忘れられる存在の「わたし」たち。それでも、それぞれの、ささやかな人生の日々は続く。失われるために記録される6つの仕事、6つの人生。

無意味の中にある意味・・・と思いながら読んでいた。
三崎さんの作品の中でも、現実にはない職業をモチーフにした本はおもしろかったので、これも期待して読みました。・・・が、残念でした!
私は全編を通して、一番最初のことを思っていたのだけど、逆に言うとそれぐらいしか感想が無かった、ということです。ルポライターの取材、という形のせいかもしれませんが、これはこうで、この話にはこういう教訓が含まれていて・・・。といちいち説明されているようで、色々と自分なりの思いを馳せる遊びの部分が無いのが残念でした。既存のルールを外れたおもしろい設定なのに、もったいないなあ・・・。
あと、他の物語とのリンクがあるのかな?と思う部分もありましたが、うーん、どうでもいっか、という感じ。シリーズとして定着した話(三崎さんの作品で言えば、コロヨシ!とか)のスピンオフならまだしも、何年も前の本とリンクしてても・・・。熱心なファンでもなければ、こうやって流しちゃうと思う。
私は自分の仕事が他の誰にでもできる仕事で、私はオンリーワンではないという自覚はあります。ありますが、さすがに無意味で生産性のない仕事だとは思っていません。しかし仮に、この短編の中での仕事のように、「それって何の役に立つの?何の意味もないならやめちゃえばいいじゃん」と他人が思うような仕事がこの世に存在したとして、彼らは何故その仕事を続けるのか。「無意味の中にある意味」とは何か。
それは「自己実現」もしくは「自己満足」だと思います。利益とか名誉とか、楽したいお金持ちになりたい、生活のために仕方なく、異性にもてたい・・・そういう欲とかをとっぱらって最後に残るのは、やっぱり「自分のため」かなと。
外野が何を言おうと関係ない。意味?社会への還元?そんなもん知るか!これが私の使命であり、これが私の人生なんだ!主人公たちは、そう言っているように感じました。


「県庁おもてなし課」

有川浩/角川書店

地方には、光がある。物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。

皿鉢料理(さわちりょうり:高知県の郷土料理のこと)が苦手・・・。高知といえばカツオのタタキ!が苦手なもんで。シラウオとか食べないし。その他もおいしいと感じるものが無かったんですよねえ・・・。それでも、本の中に出てくるごはんはおいしそうでした。たとえ、サバが苦手だとしても!サワガニが食べれないとしても!笑。本場で食べるとおいしいのかもしれませんね・・・。(コメント上滑り)
高知県の県庁にできた、観光部署内の「おもてなし課」職員が、高知を盛り上げていくために、地元のよさを再発見しながら頑張る話。
私の場合、旅行はたまーに行きますけど、遠方の友達と会うのが目的なので観光は二の次、というパターンが多いです。温泉あればいいかな、できればご飯がおいしかったらいいな、くらい。だから、「観光」というジャンルにそこまで興味をそそられませんでした。アウトドアも興味ないしなー。あ、「トイレが大事」論は良くわかります。旅先はもちろん、出先で汚いトイレに入った時の気分の落ち込みは半端ないですよね。笑。この前島根に行ったときに泊まった宿は、部屋は古かったんですが、トイレ&洗面台は超キレイで感動しました!たぶんトイレだけリフォームしたんだろうなあ。トイレは大事です、はい。
掛水と多紀の恋は、さわやかで和やか~な感じで微笑ましく見守っていました。これは文句なしのさわやかカップル。もう一方の、吉門と佐和のカップルは申し訳ないんですが、私的にはNGでした。血がつながってないとはいえ、家族だった頃からお互いに、恋愛の対象として見てきたわけですよね。うーん、言葉は悪いですが、歪んだ感じがして気持ち悪いかな・・・。家族として過ごした時期があるならば、書類の上で家族でなくなったとしても、家族の関係であるべきだと思います。
多紀ちゃんができる女すぎて、逆におかしい。笑。そんなバイトいないぜ・・・。そうでないと、県庁職員がバイトより無能の役立たずということになってしまいますよ。


「やってくれるにゃあ」
「そういうことやにゃ」
「えいにゃあ」
などなど。にゃあにゃあ言葉(・・・ではなく、土佐弁)に萌える!


「ハリー・ポッターと賢者の石」

J.K.ローリング/静山社
松岡裕子/訳

ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。

ハリー・ポッター祭り、見てますかー?
やるなら一気にやれよ、とか、ハリー杉山ウザい!と思いつつ見ています。ナビゲーターは麻里ちゃんだけでいい。ちなみに、映画版はいつも賢者の石の途中で寝てしまって、まともに見たことがありませんでした。原作を読んでからしばらくぶりだったので、映画も懐かしく見ることができました。結構がんばって作ってますよねー。原作未読のお友達は、「なんか良くわかんない」らしいです。笑。
私、滅多に再読しない人なんです。本の内容をコロッと忘れているので、再読向きなのにね!(←自虐気味)ハリー・ポッターシリーズに関しては、シリーズものなんで、登場人物はまあまあ覚えてるし、話の筋も春に映画みたところだったので、まあまあ覚えてました。上出来?そういや、映画見たときは、クィレル先生のことをすっかり忘れていました。大事なとこなのにー。
どんなに嫌な奴ということを強調されても、スネイプがいい人に見える・・・。あと、ハグリッド、うっかりしすぎだから!これでこそハグリッドなんだろうけど。何回読んでも魔法の世界はワクワクします。ごちそうに、楽しいお菓子、絵の中の愉快な住人たち、そしてクィディッチ・・・。最後にグリフィンドールが逆転するところは少々出来すぎ感が否めませんが。スリザリンが勝つよりはいいか。
文庫版とか出てますけど、読むときはやっぱり一番最初の大きいサイズに限ります。持ち運びはまず無理ですが、ファンタジー読んでるーっていう気分が盛り上がってきます。まとめて読む気満々だったけど、意外に貸し出し中が多い・・・。みんな、考えることは一緒・・・。
ハリー・ポッター祭りもあとは秋を残すのみ!